AJ活動報告
トリプタン系薬剤2剤が日常診療で使用できるようになった状況において、慢性頭痛診療をテーマに、実際の症例なども含めて講演いただきました。今回の講演概要は次の通りです。
講演
鳥取大学・竹島先生
竹島先生
 
●慢性頭痛診療の現状について: 患者さんのQOL(生活の質)は頭痛により障害されている。
患者側,医療側双方に「たかが頭痛」という意識がある点が問題である。
片頭痛発症要因として遺伝と生活環境の両因子が考えられる。
●慢性頭痛診断における今後の課題: 鳥取県大山町における全住民調査から、職業と頭痛、自覚的健康状態と頭痛、睡眠と頭痛、食事と頭痛、患者さんの受診率とQOLについて考察。
国際頭痛学会の診断基準に従って診断することが重要。複数の頭痛を持っている方の診断には注意が必要。
●慢性頭痛の治療: 発作時の治療(急性期治療)では鎮痛に加え随伴症状の治療も必要。
トリプタンによる急性期治療を行った患者さんの例。
予防療法の適応は、片頭痛発作が月2回以上ある場合、または、頓服が効かないような場合。
予防療法の目的は、頭痛発作の完全抑制ではなく、発作頻度を減少させ、頓用薬の効果を増強すること。
最も大切なゴールは、患者さんのQOL改善。頭痛そのものの治療に加えて患者さんが安心できるような治療法を見出して気持ちが和らぐことも重要です。